Topics
シアターねこしんぶんVOL.111(2023.9.1発行)
111号
- 『舞え舞えかたつむり』について(広田ゆうみ/広田+二口企画)
- 「どうせ、他人事」という世の中への挑発(大澤寅雄/文化生態観察)
- みんなが文化人!⓸ ~表現する権利/観る権利の構築へ向けて(日曜日よりの使者)
- イベントスケジュール9・10月
「旅するOUT BACKプロジェクト演劇公演」9/2 13:30 開演
シアターねこで初めての精神疾患当事者たちが自分たちの経験をオリジナルの劇にして発信します。またOUTBACKアクターズスクールは、当事者のエンパワメントに繋がる活動も行っています。
「森の直前の夜」 公演 8/29 19:00 開演
8/29(火)19:00 開演 「森の直前の夜」場所 シアターねこ
20世紀末のフランス演劇界に彗星のような軌跡を残したベルナール=マリ・コルテスの鮮烈なテキストと、その深層を克明に再現した佐伯隆幸の翻訳。島根を拠点に独自の演劇活動をつづける俳優西藤将人と<極私的演劇最終章>を標榜する演出家佐藤信が手を組んで挑む。
アートの現場をつくるワークショップ(7/28,29,8/19)+共有のための対話会(8/20)
「アートの現場をつくるワークショップ+共有のための対話会」
―障がいのある人の表現活動推進事業―
開催場所:愛媛県立美術館 南館3階(愛媛県松山市堀之内) 地図
講師:中津川浩章(美術家)
ファシリテーター:和泉明子(㈱MIDORIYA代表取締役)
定員:各回20人(最大30人まで)/第4回座談会のみ定員無し
参加申込み方法
mail:alo.options@gmail.com(担当:和泉まで)
【趣旨】
障害者による文化芸術活動の推進に関する法律が2018年6月に施行され、障がいのある人の表現活動が推進されつつあります。障がいにより意思疎通が困難な人にとって、絵画や創作などの表現活動は重要なコミュニケーションツールになります。現状では、障がい者福祉施設では、主に福祉を専門とする支援者が関わるため、アート活動として意識的に支援している施設は愛媛県内でもごく少数の福祉施設でしか実施することができていません。
そこで、障がい者福祉施設でのアート活動全体のディレクションやワークショップにおいて、障がい者のある人の表現活動の可能性に取組んできた講師を招聘し、愛媛県内で活動する障がいのある人やその支援者等を対象とする表現プログラム(ワークショップ、公開アトリエ、講師と参加者による座談会)の開催、講師が愛媛県内で障がい者アートに取組む障がい者支援施設に赴き、交流を図ります。
また、表現プログラム参加者の作品を道後のギャラリーに展示し、道後地域の人たちや観光客との交流を図ります。
福祉施設の支援スタッフが、障がいのある人のアート活動への理解を深め、その可能性を切り開いていくきっかけとなり、障がいのある人の表現とは何か、当事者や支援者とともに考え連携し、愛媛県内の障がいのある人の表現活動を推進していくことを目的として実施します。
第1回 7月28日(金) 13時受付開始、13時30分~15時(予約者のみ)
障害のある人を対象とした表現ワークショップ 90分
絵具ワーク「みんなで準備して大きな絵を描いてみよう!」
第2回 7月29日(土) 13時受付開始、13時30分~15時30分(予約者のみ)
障害のある人の支援者を対象とした表現ワークショップ 120分
「生きることを引き出す創作体験ワークショップ」
第3回 8月19日(土) 13時受付開始、13時30分~16時30分(予約者のみ)
障害のある人や支援者を対象とした公開アトリエ 180分
「自分が好きな表現を広げ、楽しむワークショップ」
第4回 8月20日(日) 13時受付開始、13時30分~15時30分(参加自由)
プログラムの参加者や関心のある人を対象とした座談会 120分
「ラウンドテーブル:共有のための対話会」
※第1~3回ワークショップは重複参加可。第4回座談会のみの参加も可。
参加費:無料 ※但し第1回と第2回のみ材料費として1回1人500円
―プロフィール―
■講師:中津川浩章(美術家/アートディレクター)
アーティスト/アートディレクター 表現活動研究所ラスコー代表
1958年静岡県生まれ。画家としての制作活動と同時に多様な分野で社会とアートをつなぐ活動に取り組む。バリアフリーアートスタジオ、アートワークショップ、講演等で表現することの意味と大切さを伝える。障害者のためのアートスタジオディレクション、展覧会企画・プロデュース、キュレーション、選考委員など全国で多数務める。NPO法人エイブル・アート・ジャパン理事、認定NPO法人アール・ド・ヴィーヴル理事、一般社団法人Get in touch理事。
■ファシリテーター:和泉明子(㈱MIDORIYA代表取締役)
障がいのある方々のアートをサポートするブランドa lot of OPTiONS主宰。1979年愛媛県松山市生まれ。愛媛大学教育学部中学校教員養成課程美術専攻研究室卒。地元印刷会社で制作の仕事をした後独立。2020年法人化。デザイナーとして仕事をする中で、障がいのある方々と社会との繋がりの必要性を感じ2019年にブランドを設立。主にアート活動をサポートするために展覧会の企画運営、アートの商品化や権利保護の活動をしている。
問い合わせ先
株式会社MIDORIYA 担当:和泉明子
電話:089-913-0175/090-5145-6590
主催:えひめJAPAN LIVE YELL project2023実行委員会 ・ NPO法人シアターネットワークえひめ ・ 公益社団法人日本芸能実演家団体協議会
7/13-30「この病気にならないと理解できないと思います。どうせ、他人事でございましょう」展
「この病気にならないと理解できないと思います。どうせ、他人事でございましょう」展
期間等:2023年7月13日(木)-7月30日(日)
開館時間:11時~18時(入場は17:30分まで) 休館日:月曜日
入場料:無料
問い合せ:NPO法人シアターネットワークえひめ 担当:森本しげみ
tel:089-904-5173(風のねこ) mail: kazenoneco@gmail.com
文化庁委託事業
「令和5年度障害者等による文化芸術活動推進事業」精神障がいのある人の表現活動推進事業」
主催:文化庁 NPO法人シアターネットワークえひめ
協力:NPO法人アートNPOリンク、 医療法人社団 味酒心療内科、 一般財団法人創精会 地域活動支援センターステップ、 社会福祉法人 きらりの森、 就労継続支援B型事業所 風のねこ
【展示作品】
①「わたしの幻聴幻覚」プロジェクト 2021年~現在
・幻聴幻覚カード(原画)、幻聴幻覚4コママンガ
・幻聴幻覚台本
・映像:幻聴幻覚ワークショップ等
②飯山由貴
・映像「あなたの本当の家を探しにいく」2013年/33:53
・映像「海の観音さまに会いにいく」2014年/21:17
・映像「hidden names」2014,2021年/25:40
【ギャラリートーク(各回14:00~15:00)】
進行:森本しげみ(NPO法人シアターネットワークえひめ代表理事)
第1回 7/15(土) 14:00-15:00
話す人:
有門正太郎(俳優、演出家、劇作家)
飯山由貴(美術作家)
《わたしの幻聴幻覚》関係者
○有門正太郎(俳優、演出家、劇作家)
倉本聰主宰「富良野塾」、泊篤志代表「飛ぶ劇場」を経て、「有門正太郎プレゼンツ」を始動。
芸術劇場「日韓 合同キャンプ~チャレンジ!えんげき~」総合演出、かすがい市民文化財「演劇× 自分史」作・演出も務める。佐藤佐吉賞優秀主演男優賞受賞(2016)
○飯山 由貴(美術作家)
神奈川県生まれ。東京都を拠点に活動。
映像作品の制作と共に、記録物やテキストなどから構成されたインスタレーションを制作している。過去の記録や人への取材を糸口に、個人と社会、および歴史との相互関係を考察し、社会的なスティグマが作られる過程と、協力者によってその経験が語りなおされること、作りなおされることによる痛みと回復に関心を持っている。 近年は多様な背景を持つ市民や支援者、アーティスト、専門家と協力し制作を行っている。
近年の主な展覧会として、個展に2022年『あなたの本当の家を探しにいく』(東京都人権プラザ、東京)グループ展に2022年『地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング』(森美術館、東京)、2020年『ヨコハマトリエンナーレ2020 Afterglow – 光の破片をつかまえる』(横浜美術館、神奈川)
【次回以降】
第2回 7/16(日)
ゲスト:仙石桂子(四国学院大学社会学部准教授) 話す人:《わたしの幻聴幻覚》関係者
第3回 7/23(日)
話す人:和泉明子(㈱MIDORIYA代表取締役)、富久千愛里(美術家)、《わたしの幻聴幻覚》関係者
第4回 7/29(土)
ゲスト:伊藤義徳(人間環境大学総合心理学部教授) 話す人:《わたしの幻聴幻覚》関係者
【シンポジウム「共に生きる社会ってなに?~表現やアートができること」】
日時:2023/7/22(土)13:00-16:00
場所:シアターねこ(愛媛県松山市緑町1-2-1)
料金:無料
お申し込み:申込みフォーム https://forms.gle/AYNdWXBvz48cm1cW9
13:00-13:45 第1部
テーマ:「OUTBACKアクターズスクールの活動紹介」
進行:大澤寅雄(文化生態観察/NPO法人アートNPOリンク理事長)
ゲスト:中村マミコ(OUTBACKアクターズスクール校長)
13:45-14:00 休憩
14:00-16:00 第2部
テーマ:「共に生きる社会ってなに?~表現やアートができること」
進行:戸舘正史(文化政策/アートマネジメント)
ゲスト:大澤寅雄(文化生態観察/NPO法人アートNPOリンク理事長)
土谷 享(美術家)
中村マミコ(OUTBACKアクターズスクール校長)
森 真理子(厚生労働省 障害者文化芸術計画推進官)
【開催趣旨】
NPO法人シアターネットワークえひめでは、2020年度より文化庁委託事業において、精神疾患による幻聴幻覚を聞き取りし、絵や言葉にした幻聴・幻覚カードを使って幻聴幻覚ワークショップを行ってきました。現在までの取組みの中間報告として幻聴幻覚ワークショップ等の映像や《幻聴幻覚カード》の原画の展示をします。
また、美術作家・飯山由貴の映像作品を展示します。飯山が精神障がいのある妹と他の家族とともに制作した《あなたの本当の家を探しにいく》《海の観音さまに会いにいく》そして、戦前まで東京にあった王子脳病院の症例誌(診療録)の資料を研究する歴史研究者へのインタビュー《hidden nemes》などを展示します。
幻覚を主な症状とする統合失調症は、世界に100人に1人弱の割合で現れる病気です。精神疾患も多くの疾患と同じようにまるで交通事故のような偶然で罹患します。精神疾患、精神障がいは、見えにくい疾患のため「わからない・知らない=こわい」などの偏見の対象になってきました。ですが、根深い差別と偏見のため、精神疾患本来の困難だけでなく、日常生活や社会生活、多くの人が当たり前に描く未来にも様々な生きづらさを伴います。そして、その生きづらさの中で思いがけず命を落としてしまう人たちもいます。その人たちも私たちのようにあるがままの自分で平和に暮らすことを願っていたはずです。
「この病気にならないと理解できないと思います。どうせ、他人事でございましょう。」この言葉は、幻聴幻覚の聞き取りで出会った、精神障がい者福祉支援施設に通うヒアリング参加者の言葉です。
シアターネットワークえひめは、幻聴幻覚の表現に関わる取組みを重ねながら、障がいのある人と障がいのない人が幻聴幻覚に向き合い、語り合い、互いに不安や葛藤を抱きながら共感の場を少しずつ開いてきました。精神障がいのある人たちの言葉に出会い、幻聴幻覚について知ることは「他人事にしない」社会にしていくための活動です。
【参考】「わたしの幻聴幻覚」プロジェクト概要
シアターネットワークえひめは、2021年3月より《幻聴幻覚カード》(幻聴幻覚や妄想を絵と言葉で表現)や《幻聴幻覚台本》(幻聴幻覚の体験を台詞化)を活用して、様々な分野のアーティストと幻聴幻覚ワークショップを開催してきました。2022年度より《幻聴幻覚台本》を使い、ワークショップ会場にいる人たちとともに幻聴幻覚世界を知るための演劇的な手法を取り入れています。また、市内の医療や福祉施設に赴いて幻聴幻覚をヒアリングし、美術家や絵画を得意とする精神障がい者が《幻聴幻覚カード》を作成することで、幻聴幻覚のある人たちの人柄や日常の暮らしが少しずつ表現できるようになりました。
このプロジェクトの初期は、精神障がいのある人とアーティストが不安を抱きながら出会いました。そして、見学者を招くなど開かれた場にするためのストレスを感じながら事業を継続しています。回数を重ねることで、互いが知り合い、障がいのある人、障がいのない人の枠組みを超えた対話がみえるようになりました。
7/22(土) シンポジウム「共に生きる社会ってなに?~表現やアートができること」
シンポジウム「共に生きる社会ってなに?~表現やアートができること」
お申し込み:申込みフォーム https://forms.gle/AYNdWXBvz48cm1cW9
日時:2023/7/22(土)13:00-16:00
場所:シアターねこ(愛媛県松山市緑町1-2-1)
料金:無料
13:00-13:45 第1部
テーマ:「OUTBACKアクターズスクールの活動紹介」
進行:大澤寅雄(文化生態観察/NPO法人アートNPOリンク理事長)
ゲスト:中村マミコ(OUTBACKアクターズスクール校長)
13:45-14:00 休憩
14:00-16:00 第2部
テーマ:「共に生きる社会ってなに?~表現やアートができること」
進行:戸舘正史(文化政策/アートマネジメント)
ゲスト:大澤寅雄(文化生態観察/NPO法人アートNPOリンク理事長)
土谷 享(美術家)
中村マミコ(OUTBACKアクターズスクール校長)
森 真理子(厚生労働省 障害者文化芸術計画推進官)
7/15,16,23,29 ギャラリートーク「この病気にならないと理解できないと思います。どうせ、他人事でございましょう」展
「この病気にならないと理解できないと思います。どうせ、他人事でございましょう」展
進行:森本しげみ(NPO法人シアターネットワークえひめ代表理事)
第1回ギャラリートーク 7/15(土) 14:00-15:00
話す人:
有門正太郎(俳優、演出家、劇作家) 飯山由貴(美術作家) 《わたしの幻聴幻覚》関係者
○有門正太郎(俳優、演出家、劇作家)
倉本聰主宰「富良野塾」、泊篤志代表「飛ぶ劇場」を経て、「有門正太郎プレゼンツ」を始動。
芸術劇場「日韓 合同キャンプ~チャレンジ!えんげき~」総合演出、かすがい市民文化財「演劇× 自分史」作・演出も務める。佐藤佐吉賞優秀主演男優賞受賞(2016)
○飯山 由貴(美術作家)
神奈川県生まれ。東京都を拠点に活動。
映像作品の制作と共に、記録物やテキストなどから構成されたインスタレーションを制作している。過去の記録や人への取材を糸口に、個人と社会、および歴史との相互関係を考察し、社会的なスティグマが作られる過程と、協力者によってその経験が語りなおされること、作りなおされることによる痛みと回復に関心を持っている。 近年は多様な背景を持つ市民や支援者、アーティスト、専門家と協力し制作を行っている。
近年の主な展覧会として、個展に2022年『あなたの本当の家を探しにいく』(東京都人権プラザ、東京)グループ展に2022年『地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング』(森美術館、東京)、2020年『ヨコハマトリエンナーレ2020 Afterglow – 光の破片をつかまえる』(横浜美術館、神奈川)
第2回ギャラリートーク 7/16(日) 14:00-15:00
ゲスト:仙石桂子(四国学院大学社会学部准教授) 話す人:《わたしの幻聴幻覚》関係者
第3回ギャラリートーク 7/23(日) 14:00-15:00
話す人:和泉明子(㈱MIDORIYA代表取締役)、富久千愛里(美術家)、《わたしの幻聴幻覚》関係者
○和泉明子(デザイナー)
株式会社MIDORIYA代表取締役。障がいのある方々のアートをサポートするブランドa lot of OPTiONS主宰。1979年愛媛県松山市生まれ。愛媛大学教育学部中学校教員養成課程美術専攻研究室卒。地元印刷会社で制作の仕事をした後独立。2020年法人化。デザイナーとして仕事をする中で、障がいのある方々と社会との繋がりの必要性を感じ2019年にブランドを設立。主にアート活動をサポートするために展覧会の企画運営、アートの商品化や権利保護の活動をしている。
〇富久千愛里(美術家)
1981年愛媛県松山市生まれ 。2006年よりさまざまなアルバイトをしつつ絵を描き、個展やグループ展などで発表を始める。7年ほど額縁工房「額師風雅」(工房メンバーの似顔絵の落書きばかりしていた)で働いたのち「富久だるま道場」として小さなだるまを作り始め、2013年に道後宝厳寺の復興チャリティーグッズ「もういっぺんちゃん」の制作を担当、現在に至る。イラストの制作や子どもと遊ぶ造形ワークショップなども行い、かなりはちゃめちゃな毎日を送っている。
第4回ギャラリートーク 7/29(土) 14:00-15:00
ゲスト:伊藤義徳(人間環境大学総合心理学部教授) 話す人:《わたしの幻聴幻覚》関係者
7/13-30「この病気にならないと理解できないと思います。どうせ、他人事でございましょう」展
「この病気にならないと理解できないと思います。どうせ、他人事でございましょう」展
期間等:2023年7月13日(木)-7月30日(日)
開館時間:11時~18時(入場は17:30分まで) 休館日:月曜日
入場料:無料
問い合せ:NPO法人シアターネットワークえひめ 担当:森本しげみ
tel:089-904-5173(風のねこ) mail: kazenoneco@gmail.com
文化庁委託事業
「令和5年度障害者等による文化芸術活動推進事業」精神障がいのある人の表現活動推進事業」
主催:文化庁 NPO法人シアターネットワークえひめ
協力:NPO法人アートNPOリンク、 医療法人社団 味酒心療内科、 一般財団法人創精会 地域活動支援センターステップ、 社会福祉法人 きらりの森、 就労継続支援B型事業所 風のねこ
【展示作品】
①「わたしの幻聴幻覚」プロジェクト 2021年~現在
・幻聴幻覚カード(原画)、幻聴幻覚4コママンガ
・幻聴幻覚台本
・映像:幻聴幻覚ワークショップ等
②飯山由貴
・映像「あなたの本当の家を探しにいく」2013年/33:53
・映像「海の観音さまに会いにいく」2014年/21:17
・映像「hidden names」2014,2021年/25:40
【ギャラリートーク(各回14:00~15:00)】
進行:森本しげみ(NPO法人シアターネットワークえひめ代表理事)
第1回 7/15(土) 14:00-15:00
話す人:
有門正太郎(俳優、演出家、劇作家)
飯山由貴(美術作家)
《わたしの幻聴幻覚》関係者
○有門正太郎(俳優、演出家、劇作家)
倉本聰主宰「富良野塾」、泊篤志代表「飛ぶ劇場」を経て、「有門正太郎プレゼンツ」を始動。
芸術劇場「日韓 合同キャンプ~チャレンジ!えんげき~」総合演出、かすがい市民文化財「演劇× 自分史」作・演出も務める。佐藤佐吉賞優秀主演男優賞受賞(2016)
○飯山 由貴(美術作家)
神奈川県生まれ。東京都を拠点に活動。
映像作品の制作と共に、記録物やテキストなどから構成されたインスタレーションを制作している。過去の記録や人への取材を糸口に、個人と社会、および歴史との相互関係を考察し、社会的なスティグマが作られる過程と、協力者によってその経験が語りなおされること、作りなおされることによる痛みと回復に関心を持っている。 近年は多様な背景を持つ市民や支援者、アーティスト、専門家と協力し制作を行っている。
近年の主な展覧会として、個展に2022年『あなたの本当の家を探しにいく』(東京都人権プラザ、東京)グループ展に2022年『地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング』(森美術館、東京)、2020年『ヨコハマトリエンナーレ2020 Afterglow – 光の破片をつかまえる』(横浜美術館、神奈川)
【次回以降】
第2回 7/16(日)
ゲスト:仙石桂子(四国学院大学社会学部准教授) 話す人:《わたしの幻聴幻覚》関係者
第3回 7/23(日)
話す人:和泉明子(㈱MIDORIYA代表取締役)、富久千愛里(美術家)、《わたしの幻聴幻覚》関係者
第4回 7/29(土)
ゲスト:伊藤義徳(人間環境大学総合心理学部教授) 話す人:《わたしの幻聴幻覚》関係者
【シンポジウム「共に生きる社会ってなに?~表現やアートができること」】
日時:2023/7/22(土)13:00-16:00
場所:シアターねこ(愛媛県松山市緑町1-2-1)
料金:無料
お申し込み:申込みフォーム https://forms.gle/AYNdWXBvz48cm1cW9
13:00-13:45 第1部
テーマ:「OUTBACKアクターズスクールの活動紹介」
進行:大澤寅雄(文化生態観察/NPO法人アートNPOリンク理事長)
ゲスト:中村マミコ(OUTBACKアクターズスクール校長)
13:45-14:00 休憩
14:00-16:00 第2部
テーマ:「共に生きる社会ってなに?~表現やアートができること」
進行:戸舘正史(文化政策/アートマネジメント)
ゲスト:大澤寅雄(文化生態観察/NPO法人アートNPOリンク理事長)
土谷 享(美術家)
中村マミコ(OUTBACKアクターズスクール校長)
森 真理子(厚生労働省 障害者文化芸術計画推進官)
【開催趣旨】
NPO法人シアターネットワークえひめでは、2020年度より文化庁委託事業において、精神疾患による幻聴幻覚を聞き取りし、絵や言葉にした幻聴・幻覚カードを使って幻聴幻覚ワークショップを行ってきました。現在までの取組みの中間報告として幻聴幻覚ワークショップ等の映像や《幻聴幻覚カード》の原画の展示をします。
また、美術作家・飯山由貴の映像作品を展示します。飯山が精神障がいのある妹と他の家族とともに制作した《あなたの本当の家を探しにいく》《海の観音さまに会いにいく》そして、戦前まで東京にあった王子脳病院の症例誌(診療録)の資料を研究する歴史研究者へのインタビュー《hidden nemes》などを展示します。
幻覚を主な症状とする統合失調症は、世界に100人に1人弱の割合で現れる病気です。精神疾患も多くの疾患と同じようにまるで交通事故のような偶然で罹患します。精神疾患、精神障がいは、見えにくい疾患のため「わからない・知らない=こわい」などの偏見の対象になってきました。ですが、根深い差別と偏見のため、精神疾患本来の困難だけでなく、日常生活や社会生活、多くの人が当たり前に描く未来にも様々な生きづらさを伴います。そして、その生きづらさの中で思いがけず命を落としてしまう人たちもいます。その人たちも私たちのようにあるがままの自分で平和に暮らすことを願っていたはずです。
「この病気にならないと理解できないと思います。どうせ、他人事でございましょう。」この言葉は、幻聴幻覚の聞き取りで出会った、精神障がい者福祉支援施設に通うヒアリング参加者の言葉です。
シアターネットワークえひめは、幻聴幻覚の表現に関わる取組みを重ねながら、障がいのある人と障がいのない人が幻聴幻覚に向き合い、語り合い、互いに不安や葛藤を抱きながら共感の場を少しずつ開いてきました。精神障がいのある人たちの言葉に出会い、幻聴幻覚について知ることは「他人事にしない」社会にしていくための活動です。
【参考】「わたしの幻聴幻覚」プロジェクト概要
シアターネットワークえひめは、2021年3月より《幻聴幻覚カード》(幻聴幻覚や妄想を絵と言葉で表現)や《幻聴幻覚台本》(幻聴幻覚の体験を台詞化)を活用して、様々な分野のアーティストと幻聴幻覚ワークショップを開催してきました。2022年度より《幻聴幻覚台本》を使い、ワークショップ会場にいる人たちとともに幻聴幻覚世界を知るための演劇的な手法を取り入れています。また、市内の医療や福祉施設に赴いて幻聴幻覚をヒアリングし、美術家や絵画を得意とする精神障がい者が《幻聴幻覚カード》を作成することで、幻聴幻覚のある人たちの人柄や日常の暮らしが少しずつ表現できるようになりました。
このプロジェクトの初期は、精神障がいのある人とアーティストが不安を抱きながら出会いました。そして、見学者を招くなど開かれた場にするためのストレスを感じながら事業を継続しています。回数を重ねることで、互いが知り合い、障がいのある人、障がいのない人の枠組みを超えた対話がみえるようになりました。
シアターねこカンパニー公演 「OUR EDUCATION」
3月に引き続き、シアターねこカンパニーの公演が下記の日程であります。
今回は教育がテーマです。
カンパニーは、松山での持続能な表現活動のあり方を開拓し、新しいパフォーミングアーツを模索、展開していく集団。不定期でシアターパーティ “NeCoPa”として様々な企画を展開。
多田淳之介氏(東京デスロック)がアートディレクターを務める。
シアターねこカンパ―公演 3/11(19時),12(11時/16時)
PEACE HOUSE~inspired by アリストパネス「アカルナイの人々」~
多田淳之介氏の構成・演出です。
今回は舞台美術にカミイケタクヤ氏をお迎えしています。
チケットの早割設定しています(3/4までに予約すると500円引き)
早めのご予約お待ちしています!!